ほとんどの病気はストレスが関係しています。というより、ストレスが関係しない病気はないといっても過言ではないでしょう。
乾癬、膠原病、リウマチ、アトピー性皮膚炎などの自己免疫疾患もストレスを抜きにしては語れません。自己免疫疾患は、ストレスが引き金になって起こるといっても過言ではありません。
乾癬、膠原病、リウマチ、アトピー性皮膚炎とストレスの関係については、次の通りです。
ストレスは、乾癬の大きな原因となります。
「夜遅く帰る日が続いて胃潰瘍になり、そのころから額の生え際にカサカサした湿疹ができ、病院でみてもらったら、乾癬だといわれた」
「仕事に明け暮れ、飲んだ勢いで寝るといった生活を続けてたところ、24歳のころ発病」
「仕事上のミスや上司とのトラブル続きで、やけ酒を飲んだり、イライラ、寝つけないという日が続いていたところ、乾癬になった」
「高校時代、父親が急死。そのショックと受験勉強の重圧が重なり、頭の髪の生え際に湿疹が出てくるようになり、乾癬と診断された」
などといった例があります。精神的緊張や不安、外部からの諸々の刺激がストレスとなって、自分自身の弱い部分に乾癬として発症します。
リウマチも、心の葛藤やストレスが密接に関係しています。
多くの方が、リウマチが発症する半年前ぐらいに強いストレスに見舞われています。出産後にリウマチを発病した女性の場合、妊娠中に出産後のことをあれこれ悩み、育児の不安が重なり、精神状態が不安定になっていたようです。
不安材料が重なり、神経を過敏に働かせた結果、免疫を狂わせたものと思われます。昔から、天気や気圧の関係で、晴れの日はリウマチの症状が軽く、気圧が低くなると症状が悪化するともいわれますが、精神的なものも多分に影響していると思われます。
膠原病においても、発症のきっかけはストレスです。たとえば、ひどい風邪をひいたあとで発症したというケースもよく見られます。
膠原病ほどストレスが病状に反映する病気はありません。
膠原病の病態は、免疫が抑制されている状態です。したがって、膠原病を克服するには、免疫を抑制しているストレスがないかどうかを見直すことが大切になります。
人間関係のストレスといった精神的ストレスだけでなく、肉体的ストレスも病状を悪化させる原因になります。
ストレスから脱却できれば、膠原病は回復へと向かいます。
ストレスは、アトピー性皮膚炎(アトピーと略称)の発症や再発、悪化にも大きくかかわっています。
悩みや葛藤、あせり、ゆううつなどがあるとアトピーがひどくなります。ストレスによって免疫力が低下し、アレルギー反応が起きやすい状態になるからです。
受験の失敗や失恋、新しい環境に変わってもアトピーがひどくなることもあります。
ある中学生の男の子は、受験のストレスから湿疹や頭痛を繰り返した後、アトピーが発症しました。極度の緊張や不安、睡眠不足などから、本人が持っていた素因(遺伝、アレルギー体質など)が頭をもたげて、自分の一番弱いところ(皮膚)に症状があらわれたわけです。
アトピー克服のポイントは、ストレスと上手につきあうことに尽きます。
誰もストレスを避けることはできません。大切なのは、いかに上手にストレスを解消し、病気の原因を取り除けるかということです。
ストレスを上手に解消できれば、病気を避けることもできるし、たとえ病気になったとしても、ストレスを解消すれば病気も改善へと向かっていきます。