リウマチは昔からある病気なのに、原因がわかっていません。そのため、治療の決め手も見つけにくい、症状はたいへん重いというやっかいな病気です。
リウマチは学問的には「リウマチ性疾患」の一つで、リウマチ性疾患には、リウマチをはじめとした膠原病(全身性エリテマトーデス、強皮症など)、脊椎関節症(強直性脊椎炎など)、骨関節症(変形性関節症)など、体や手足の痛みをおもな症状とする多くの病気が含まれ、その種類は200以上にものぼります。
指などの小さな関節から痛み始め、よくなったり悪くなったりを繰り返しながら進行し、全身の関節に痛みやはれを起こし、ついには関節の形が変わったり、動かなくなることもあります。
リウマチも、自己免疫疾患の一つです。免疫が異常に働いて、自分の骨や軟骨を攻撃してしまいます。
攻撃が始まると、血管を流れている細胞が次々と患部に集まってきて、さらに攻撃が広がり、炎症を慢性化させ、肉芽状組織(肉のかたまり)をつくっていきます。
関節がはれて痛んだり、朝起きたとき手指のこわばりが起こるのも、これらの攻撃が原因です。痛みがつづき、しだいに関節へはれや痛みがひどくなっていきます。その間、疲れやすい、だるい、食欲がないといった症状もあらわれ、徐々に関節が変形し、脱臼したり固まったりします。
こうして、関節のまわりの筋肉がかたくなって筋力は弱まり、体を動かすことも不自由になっていきます。車イスや寝たきりにならないためにも、早期の克服が望まれています。
現代医学では、リウマチの原因が免疫反応の過剰から起こっていることまでは突き止められていますが、免疫反応の過剰がなぜ起きるのかがわかっていません。
そのため対症療法しかなく、薬による治療が中心になります。
リウマチを治すために使われる主な薬は、「抗炎症薬」と「抗リウマチ薬」です。抗炎症薬は、痛みや腫れ、熱などの症状を抑えます。抗リウマチ薬は、免疫異常を抑制する薬です。薬ばかりに頼っていると、副作用に悩まされたり、免疫力を低下させることになりかねません。
攻撃を抑えるための免疫抑制剤(ステロイド剤)などは、肝心の免疫を弱めます。リウマチの根本療法は、自律神経の正常化にあると考えます。
自律神経のアンバランスは、ホルモン機能や免疫系などを壊して、内臓障害や免疫力の低下などをもたらし、リウマチの誘因となります。
自律神経は内臓機能やホルモン産生機能、免疫機能といった生体維持の基本になるはたらきをしていますので、自律神経を正常化すると、みずからの細胞を外敵(病原菌、細菌、寄生虫など)と誤認して過剰に反応する免疫異常が正され、リウマチも起こらなくなると考えられます。
リウマチの方には共通して、前兆とみられる症状が必ずあります。微熱、体がだるい、食欲不振、耳鳴り、肩こり、寝つきが悪く何度となく目がさめる、体がこわばって動きが悪い……。
リウマチと判定される前には、このような自律神経失調状態のような徴候があり、しだいに手足などの関節などが痛んでくるようです。
前兆症状の原因をさらにさぐっていくと、ストレスが存在しています。
リウマチの方に聞くと、発病前に必ずといってよいほど、強いストレスに見舞われています。リウマチもストレスが密接に関係していると考えられます。
ストレスをためたまま自覚しないで症状が進んでいくのがリウマチの実態で、ここにストレスの怖さ、リウマチのむずかしさがあります。
昔は、リウマチを治すには温泉湯治をしていたことを、ご存知ですか。
湯治とは読んで字のごとく、湯で治す治療です。温泉にゆったり入れば、温泉に溶け込んでいる成分が体に浸透します。
温熱作用が自律神経を刺激し、弱まっていた自然回復能力もよみがえります。温泉湯治は、医学が発達していない時代の最高の治療法でした。医療と違って薬物を使わないので、体にやさしい療法です。
昔ながらの温泉湯治の効用を、もっと見直したらよいと思います。
リウマチの治療は薬が中心で、抗リウマチ薬を中心にして、非ステロイド性抗炎症薬や副腎皮質ステロイド薬を補助的に使う方法が一般的になっています。
リウマチの薬物療法で患者さんが一番心配されるのが、副作用の問題です。
特にステロイド薬は、効果が大きい分、副作用も強くあらわれます。ステロイド薬の怖いところは、「飲み始めるとやめられなくなる」ことです。長く飲むほど、やめるのがむずかしくなります。
漫然と「医師にいわれたから」飲むといったことは避けるようにしましょう。薬は症状を一時的に抑えるだけ、長く飲み続けると、肝心の免疫力が低下することをよく理解したうえで服用することが大切です。