自己免疫疾患のトータルケア日本医泉療術院

膠原病とは、こんな病気

膠原病の基礎知識

 「膠原病の一種です」と病名が告げられると、たいていの人は不安にかられます。
 「そんな難病に、どうして私がかからなければいけないの?」
とショックを受ける人もいます。
 原因もよくわからず、治療法も確立していないからです。
 膠原病と向き合うためには、どんな病気であるかを、まずよく知ることが大切です。
 人間の体はたくさんの細胞からなり、細胞と細胞は、膠原線維という繊維でくっつけられて、結合組織をつくっています。
 この結合組織は全身のいたるところにあり、細胞同士を結びつけ、臓器の強度を保つとともに、細胞への栄養分を補給したり、細胞から老廃物を排除するなど、新陳代謝にかかわっています。
 この結合組織に炎症が起きて、腫れたり、熱をもって痛んでくる病気をひとまとめにして膠原病といいます。ですから、ひと口に膠原病といっても、人によって病気の種類も違えば、病状も違います。

3つの病気が重なり合った膠原病

 膠原病は、リウマチ性疾患と結合組織疾患、自己免疫疾患の3つの病気が重なり合ったものと考えれば、理解しやすいでしょう。
 リウマチ性疾患とは、関節や筋肉に痛みやこわばりを来す病気です。結合組織疾患は、細胞間の結合組織に異常をきたす病気です。
 自己免疫疾患は、免疫に異常がみられる病気で、この3つの性質をもつ病気が膠原病です。

膠原病に含まれる主な病気

 膠原病に含まれる主な病気は、次のようなものです。
リウマチ
多くの関節に炎症をもたらし、進行すると関節が破壊され関節の機能が失われる。膠原病のなかでももっとも多く、女性に多く発病し、30〜50歳代がかかりやすい。
全身性エリテマトーデス
発熱や関節痛、皮膚の紅斑(赤い斑点)をともなう慢性の炎症疾患。内臓にも病変が起きることがあり、とくにおかされやすいのは腎臓。圧倒的に女性に多く、とくに20〜30歳で発病することが多い。
強皮症・全身性硬化症
レイノー現象(寒冷刺激などによって、皮膚の色が変わる症状)や手指の腫れから始まり、腕、顔、胸部などへと皮膚の硬化が広がっていく。
皮膚筋炎・多発性筋炎
全身の横紋筋(腕や足などの、自分の意志で動かすことのできる筋肉)に炎症をもたらす。筋力の低下がみられ、物を持ち上げるのがつらかったり、階段の上り下りや歩行が難しくなったりする。まぶたや頬、関節の外側などに紅斑が出るものを皮膚筋炎といい、紅斑がないものを多発性筋炎という。
シェーグレン症候群
涙腺や唾液腺など粘液を出す組織に炎症が起こり、涙や唾液が出にくくなり、目や口の中が乾燥する病気。ドライアイも症状の一つ。慢性関節リウマチや全身性エリテマトーデスなどと合併しやすいのが特徴。
混合性結合組織病
全身性エリテマトーデス、強皮症、多発性筋炎のうち2つ以上が混在している病気。
結節性多発動脈炎
動脈のなかでも、中位からこれより細い血管に炎症が生じ、血流が悪くなり、腎臓、脳、心臓、腸管、皮膚などに障害がおこる。
リウマチ熱
細菌感染によって起こり、高熱、関節痛、心臓の障害(弁膜症・心筋炎)をともなう。子供によく見られ、原因がはっきりしているので、膠原病ではないとする説もある。

膠原病に共通な症状

 膠原病に共通な症状は、次のようなものです。

  1. 主に細胞の結合組織に、炎症による病変が起きる。
  2. 関節や筋肉に痛みやこわばりが起こる。
  3. 免疫異常が見られる(自己免疫疾患)。
  4. 遺伝性はない。
  5. 人に移る伝染病ではない。
  6. 悪性腫瘍の病気ではない。
  7. 抗生物質では治らない。

 全身のいろいろな臓器が傷害されれば、時に生命をも脅かすことにもなります。

膠原病も免疫の異常を正さなければ克服できない

 おわかりになったと思いますが、膠原病は病名ではありません。
 体を守ってくれるはずの免疫のしくみが、何かのきっかけで異常を起こすと、自分自身を攻撃するようになります。すると、体のさまざまな部分が炎症を起こし、発熱や発疹、関節痛、筋肉痛などの症状を現すようになります。
 自分で自分を攻撃する病気が自己免疫疾患です。このような全身性の自己免疫疾患を総称して、膠原病といいます。
 免疫の異常から膠原病が起きるわけですから、この異常を元から正さなければ、膠原病を克服することはできません。
 自分の症状は「治らないもの」とあきらめていませんか。病院に行ってもよくならない、つらさを理解してもらえないと弱気になっていませんか。
人間にはすべての人に、生まれながらに自然治癒力がそなわっています。この「治る力」を引き出して、みずからの力で克服していくことが大切です。

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