乾癬は、皮膚表面が銀白色になり、雲母のような葉っぱの形をした鱗屑(りんせつ)(皮膚表面の角質が破片となってはがれ落ちてくるもの)を生じる病気です。
最もありふれたものを尋常性乾癬と呼び、膿をもつ膿疱(水疱が膿で濁り、黄色みを帯びたもの)性乾癬や、関節炎を伴う関節症乾癬、爪だけに見られる爪乾癬などがあります。
古い皮膚が剥がれ落ちる前に、新しい皮膚がつくられて皮膚表面が盛り上がり、カサカサや赤みが生じます。頭や額の生え際から始まるケースが多く、膝、お尻、腰などに広がり、顔に出ることもあります。
「人に移るのでは」と心配されるかもしれませんが、感染することはありません。アトピー性皮膚炎のような強いかゆみは少なく、ときどきかゆみが伴う程度です。
乾癬の原因は、現代医学でも明らかになっていません。
大気汚染による日光、気候による体力消耗、栄養半減の食事など、環境因子が加わって発症するのではないかと考えられています。親子、姉妹、叔父、叔母など家族親戚で罹っている方もおられ、遺伝子が関係しているとも考えられます。
乾癬を悪化させる誘発因子として、ストレスや飲酒、疲労、薬物あるいは細菌感染、外傷性ショック、他の病気から引き起こされるなどが知られています。
乾癬にかかっている方の症状をみると、皮膚の状態だけというのはまれで、ほとんどの方が他の症状を併せ持っています。手の震えや手足の冷え、頭痛、だるさ、貧血、胃痛、無気力、のぼせ、不眠などです。これらは、いわゆる自律神経失調症と同じ症状です。
つまり乾癬は、ストレスとの関わりが深い病気といえるでしょう。その点を理解できれば、治す方法も見えてくると思われます。
乾癬の発症にはストレスが関係していますが、現在、一般に出版されているストレス関連の本では表しているストレス度の数値と、実際に乾癬の原因となる条件は少し違うように思えます。
これまでのデータを見ると、乾癬の引き金となる要因は、親の死、受験、出産、結婚、離婚、失恋、会社内での不満、家庭内での嫁姑問題、事故、親の病気、家庭不和、企業戦士、上司とのあつれき、転勤、単身赴任、子供の自立、孤独、子の病気、倒産、愛情の不足、夫婦の片死、浮気……などが多いようです。
<1> 性格
真面目、信念を持つ、仕事熱心、経営者的指導者タイプ、頼まれたら断われない、頑固一徹、筋を曲げない、長時間勤労意欲、家族より仕事を優先、自分の思い通りにする、責任感旺盛、慎ましい、積極的、開けっぴろげ、細かくない、男性的、思いやりがある、名誉欲、社会的適応能力大、金銭欲、きれい好き、がっちり体型、我慢強い、小心、甘え、石橋を叩いて渡る……。
このような性格の人が、乾癬にかかっています。
<2> 職業
経営者、役職会社員、自営業、公務員、IT関連役職者、医師、キャリアウーマン、主婦兼自営業、元教師、看護師、芸能関係、プロゴルファー、現職教師、薬剤師、大学生、調理師、元経営者の妻……
共通しているのは仕事熱心という傾向です。周りから期待されるため、疲れていても働かざるを得ない、そのため体も脳も酷使しているといった人たちです。
乾癬の治療は、一般的にステロイド剤、抗ヒスタミン剤、その他各種の薬剤(安定剤など)が使用されます。特効薬はありませんので、ステロイド剤の長期使用が避けられなくなり、長く患えば患うほど症状が悪化していくのが現状です。
症状の悪化は、皮膚の黒ずみ、全身のだるさ、かゆみによる睡眠不足、頭痛、下痢、食欲不振、精神不安定など多岐にわたります。
薬を使用する際には、副作用について医師によく説明を受け、それをよく知った上で限定的に使用することが大切です。
一般に、病気が起こる最大の原因は、免疫不全にあります。免疫不全には、「免疫の低下」と「免疫の異常」の2つがあります。
免疫とは、体を守るしくみのことです。外から異物が入ってくると、それに対抗するもの(抗体)をつくって排除します。ところが、何らかの理由で免疫が異常になると、自分の体が自分の体を攻撃するようになります。このことによって起こる病気を自己免疫疾患といいます。
乾癬も自己免疫疾患の一つです。
人間には生まれながらにして自然回復能力、免疫力がそなわっています。どんな病気でも自然回復能力(自己治癒力)があれば良くなります。難病の名医は自然回復能力です。
免疫力の助けを借りて改善することが大切です。